2013年10月2日水曜日

傍心虹考 その2


また、無駄(?)な考察をしてみた。


暦情報データベースで月の出入りの時刻・方角を調べてみた。

月の出 120 5/24 19:36 (±2)
月の入り 238 5/25  5:21 (±2)


1929/5/24~25

時(h) 方位角(°) 方角 高度(°)
20 123.9748 南東 2.7956
21 133.7607 南東 11.6709
22 145.0883 南東 19.1744
23 158.1161 南南東 24.6551
0 172.5470 27.5327
1 187.5030 27.4293
2 201.8347 南南西 24.3609
3 214.6992 南西 18.7281
4 225.8351 南西 11.1179
5 235.4159 南西 2.1948



21時で虹の視半径を考えるとだいたいこんな範囲。(薄青い部分)
気象集誌の絵と照らし合わせると、
絵の一番左の虹にあたるんじゃないだろうか。
とすると、不正(という表現が正しいかわからないが)な虹は右二つか。


常々思うのは、傍心虹の視半径は普通の虹と同じなのか?ってこと。
足尾でも三つ。スコットランドでの観測例でも三つ。
そんな広範囲(見掛け上ではあるが)に渡ってってなんだか納得いかない。
それとも広範囲だからこそ、傍心虹が出ているのに気づく人がいない可能性も?

スコットランドの例では、報告者が見たのは逆さになっている左の虹だけで、
複数の人の証言をまとめたら三つ出ていたって話らしい。




話は変わる。
虹の画像を探していたら、こんな絵をみつけた。
描いた人はCharles F. Buntという方。

三つの虹。
左の二つは主虹と反射虹。
川があることと、左の虹の一つを地平線で反転させると円になるので
反射虹として適切に描かれています。
では右の虹は…?


ここから本当に想像のたわごと。

実際の風景だったとして反射虹を知らなかった場合、
反射虹を正確に描いているのだから右側の虹も出現していたのでは?
いきなり「右側の虹だけ想像でつけたす」って不自然な気がするのですよ。

ただこの方、天体の絵をよく描かれている様子。
もしかしたら大気光象も詳しくて、反射虹をご存知かもしれない。
実際の風景だとしたら右側の虹が”普通ではない”事もわかるんじゃないかと思うのです。

私ならまず写真を撮る。

絵でしか残せないくらいに過去の方なのか。
残念なことに、お名前で検索してもよくわからないんですよ。
現代の方なのかどうか。


もちろん反射虹という実際にある現象を描いたうえで、
右側の虹を描いて「こんな虹あるのかも?」と思わせたい可能性も無きにしも非ず。


ええ、つまり悩みが増しただけの話です。

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